スーツに合う革靴といえば「ストレートチップ」ですよね。
もっともフォーマルでビジネスマンの王道ともいえるでしょう。
あなたがスーツを着る仕事をしているのであれば、一足は持っているのではないでしょうか。
高品質なものから、そうではないもの、世に中には5,000円から10万円以上するものまで、いろんな革靴がありますよね。
そんな中で、これから、革靴の購入を考えている方や、すでにお気に入りの革靴を持っている方にもオススメの革靴があります。
それは、「スコッチグレイン ストレートチップ」です。
デザイン、革質、耐久性、メンテナンスのしやすさ、どれをとっても、ハイレベルでバランスのいい靴なんです。
あなたも、一度スコッチグレインの靴を履けば、その魅力をわかってもらえることと思います。
でも、革靴に数万円かけるのだから、失敗したくない。という思いもありますよね。
そこで今回はスコッチグレインのストレートチップのなかでも人気の高い「匠シリーズ HG‐0530」を実際に履いたレビューをします。
革靴はかかとや靴底の減り具合など、靴によって当たりはずれがあります。
なので、履き始めてから半年後の状態も説明しますね。
あなたの靴選び、失敗しないためにも、ぜひ最後までご確認ください。
まずはじめに、スコッチグレインの「匠シリーズ」について説明しますね。
スコッチグレイン匠シリーズとは?
スコッチグレインの匠シリーズとは、スコッチグレインのアウトレットやファミリーセールの企画製品です。
アウトレットといっても、ほとんど通常ラインのスコッチグレインと違いはありません。
スコッチグレインの高品質の革や日本人に合わせたラストはそのままに、よりリーズナブルに靴を購入出来るシリーズなんです。
匠シリーズってどこで購入出来るの?
匠シリーズは、アウトレットの店舗や、一部の店舗しか取り扱いがないと言われています。
主に扱っている店は郊外のアウトレットモールにあるスコッチグレインの店舗、関東圏内で行われるファミリーセールです。
アウトレットの店舗は、御殿場・佐野・りんくう・土岐と、あなたの家の近くにないかもしれません。
なので、通販がおすすめです。
サイズの選び方も、のちほど説明しますね。
次は、スコッチグレインの通常ラインと匠シリーズの違いを説明しますね。
匠シリーズと通常シリーズとの違い
匠シリーズと通常シリーズの一番の違いは使用する「革」です。
スコッチグレインでは使用する革に厳格な検査基準が設けられています。
その検査工程で、血筋やシワなどが入って通常ラインでは使用できないと判断された革を使った製品が匠シリーズなんです。
とはいえ、仕上がりの革をよくみても通常ラインと違いがわからないくらいの革質です。
価格は通常ラインと比べると、約1万円ほど、安く設定されております。
製造の工程や工場は通常ラインと同じなので、革質、見た目も通常ラインとほぼ変わらない靴が1万円ほど安く買えるというわけなんです。
匠シリーズは品番でもどこの革か判別可能
匠シリーズの革は主に、「国産カーフ」「アノネイ社(フランス)のカーフ」「ワインハイム社(ドイツ)のカーフ」を採用しています。
靴中の脇にアルファベットと数字の組み合わせの品番があります。
HG〜→ワインハイム社
HA〜→アノネイ社
H〜→アノネイ社
世界中の高級ブランドが使用するタンナーの革質をあなたも体験することができますよ。
それでは、スコッチグレイン匠シリーズのHG‐0530について説明しますね。
HG-0530の特徴
- 革:ヨーロピアンボックスカーフ(アノネイ社)
- ウィズ:EEE
- カラー:ブラック
アッパーの革はアノネイ社のヨーロピアンボックスカーフを使用しています。
ウィズ(足囲)はEEEと、ゆとりをもった幅です。
シャープなシルエットに対して広めのウィズが特徴的な靴です。
購入して、実際に履いてみました。
実際にはいてみた
前回の購入で、自分のサイズはわかっていたので、今回は通販で買いました。
こんな感じに包まれて届きました↓
袋を開けると、定番の箱が入っています↓
箱の横には、型番とサイズの記載があります↓
本体の登場です!
シューツリーつきです↓
上質な革が艶やかにひかりますね↓
かかとの穴はスコッチグレインならではです。
製造工程で木型を固定するために釘を打つ際に開く穴です。
丁寧な仕事の証といえるでしょう↓
靴裏はレザーソール、かかとは硬質ゴム。
爪先は劣化防止のためにトップゴムソール仕様となっています↓
「矢筈仕立て」といわれるコバのデザイン。
シャープな印象を与えますね↓
さて、革靴といえば気になるのは「履き始めてから馴染むまで」ですよね。
靴によっては、靴擦れがひどくて、履くのをやめてしまった、なんて方もいらっしゃいます。
私が実際に履いてみた感想をお伝えしますね。
馴染むまで
前回、ウィズが「E」の靴を履いたときは、靴擦れになってしまい馴染むまでに2週間くらい、かかってしまいました。
今回は「EEE」と、幅広のためか、まったく靴ズレしませんでした。
履き出しのときはまだ、全体的に革が固く、歩いても足から抜けるような感覚がありました。
HG-0530のかかとまわりは革になっています。
そのせいか、歩くとかかとがすれて「キュッキュッ」と音が鳴り、恥ずかしかったです。
かかとの音鳴りは2週間ほどで治まりました。
靴の良し悪しは、しばらく履いたあとにわかります。
ものによっては、靴裏の革がもろくて、すぐに穴が開いてしまったりするからです。
革の質によっても、シワのつき方が汚かったりするんです。
スコッチグレインHG‐0530を半年間、履いてみて気づいたことを説明しますね。
半年、履いてみてみた感想
私の仕事中の一日の歩数は平均で8,000歩です。
靴は一日ごとに履き、履き終えたらシューツリーを入れてました。
なので、履いた日数は約90日、歩数は約72万歩といったところです。
こちらが、半年間、履いたスコッチグレインHG‐0530です↓
普段は、履いたあとに木製シューツリーを入れて保管してます。
爪先の摩耗も少ないです↓
乳化クリームは1か月に1回、塗っていました。
甲部分に履きシワがつき、つま先の輝きと、いい具合にバランスが出てきました↓
私のかかとは骨が出っ張っており、かかと部分によく、穴が開いてしまいますが、他の靴と比べると
穴あき具合は遅いほうです。
かかと部分の革が厚い証拠ですね↓
靴裏は革製なので、雨の日に履くと革が湿り摩耗が早くなります。
雨の日、雨上がりの時は履かないように気を付けていました↓
かかとのすり減りも、まだこれだけです。
あと、半年はもちそうですね↓
履き心地
半年間、履いているので、私の足にはすっかり馴染みました。
インソールも自分の足形に沈んできて履き心地も良くなりました。
HG-0530はウィズ(横幅)がEEEなので、馴染んだ後は、少しだけ緩く感じます。
足の甲幅が広めの人には、ちょうどいいかもしれません。
履き心地とは別なんですが、紐を結んだり、緩めたりするうちに、紐がねじれることがよくあります。
3回に一回くらいは、紐のねじれを直さないとこんな感じになって、結びにくいです↓
他メーカーの靴紐では、ねじれることがないんですが、私の結び方が悪いだけかもしれません。
硬質ゴムのおかげで、かかとの減りは、非常に遅いです。
かかと交換の回数が減るので、お財布にもやさしいですね↓
スコッチグレインの靴が、一番いい理由
スコッチグレインの靴のいいところはたくさんありますが、私がスコッチグレインの靴を愛用する一番の理由は「コバの持ちがいい」点です。
靴周りのコバは、最初のうちは黒く輝いていて、外観がシャープにまとまるのですが、履いているうちに劣化してきて、色が落ちてくるんです。
縫い目にホコリがたまって、ブラッシングしても色褪せが落ちないことも多いです。
その点、スコッチグレインの靴はコバに特殊加工を施しているので、コバの劣化が圧倒的に遅いですし、ホコリが溜まっても、ブラッシングをすれば、すぐに元通りの黒さに戻ります。
コバの劣化を気にせずに、いつもキレイな靴で足元を演出できるというわけなんです。
まとめ
スコッチグレイン匠シリーズ HG-0530を半年履いてみた感想を説明しました。
良質な革、耐久性、デザイン、どれもハイレベルな靴が3万円台から購入できます。
あなたもぜひ、HG-0530を試してくださいね。
スコッチグレインはHG‐0530以外でもオススメの靴はありますよ。
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