国産紳士靴のなかでも、存在感のあるデザインと、圧倒的なコストパフォーマンスで人気を誇る「スコッチグレイン」。
あなたも、一足はお持ちではないでしょうか。
スコッチグレインの魅力は、革の品質や履き心地もさることながら、「修理のしやすさ」があるんです。
あなたも、大切な靴を修理に出して、仕上がりが「こんなはずじゃなかった」なんてことはあるのではないでしょうか?
スコッチグレインは「匠ジャパン」という専門の修理工場を持っています。
スコッチグレインの靴を専門に修理していますので、常に純正品でパーツ交換をしてくれます。
あなたの「こんなはずじゃなかった」を無くし、安心して靴を修理に出すことができるというわけです。
そこで今回は、スコッチグレインの靴の修理の出し方と、修理のビフォーアフターを紹介します。
修理の仕上がりがわかれば、あなたの靴も安心して修理に出すことができるでしょう。
ぜひ、最後まで確認してくださいね。
匠ジャパンとは
匠ジャパンはスコッチグレインの靴を専門に修理、メンテナンスを受けている会社です。
熟練の職人がメーカー純正品を使って、あなたの靴を修理してくれます。
革靴の顔である「甲革」は履けば履くほど、馴染んできて、あなただけの一足に育っていきます。
しっかりとメンテナンスをすれば、10年以上は履き続けることができます。
何回も修理に出すと、費用もかかりますので、新しい靴を買い、履きまわしたほうがいいのでは、と思いますよね?
じつは、上質の革を使った靴は履けば履くほど、馴染んできて、艶やかな光を放つようになるんです。
エイジングを重ねた靴はお金では買えない美しさがあります。
そんな靴を履いていたら、あなたの印象もあがること間違いなしですよ。
匠ジャパンでは、靴を直接、預かることで流通・物流コストを削減し、修理費用を安くおさえることができるというわけなんです。
末永く履き続ける国産靴としては、一番、コストパフォーマンスに優れた靴といえます。
修理までの流れ
それでは、具体的に匠ジャパンでの修理までの流れを説明しますね。
あなたのスコッチグレインの靴を修理に出す方法はふたつです。
ひとつずつ、説明しますね。
直営店に持ち込み
スコッチグレインの4か所の直営店、5か所のアウトレット店があります。
直営店→東京に3店、大阪に1店
アウトレット店→東京、栃木、静岡、岐阜、大阪に1店ずつ
それぞれの店に直接持ち込めば、店員さんから修理箇所をアドバスしてくれます。
修理内容が決まったら、お店に預ければ、お店から匠ジャパンに、あなたの靴を送ってくれます。
ただ、お店から遠いところに住んでいたら、直接持ち込むのも、大変ですよね。
そんなあなたには「郵送」という方法もありますよ。
郵送
匠ジャパンでは、あなたの靴を直接郵送することも可能なんです。
靴が届いたら、熟練のスタッフがあなたと連絡をとり、修理箇所や方法を説明してくれますよ。
費用も明確にしてから修理が頼めるので、安心して、修理を依頼することができるでしょう。
修理内容 料金
匠ジャパンでは主に3種類の修理を受け付けております。
靴の定期的なメンテナンスには必須の項目ですので、確認しておいてくださいね。
- オールソール
- ヒール 化粧直し
- その他
オールソール
オールソールとは靴底全体を交換することです。
革靴は履いているうちに、地面との摩擦で、靴底が摩耗していきます。
靴底内部の芯材まで傷んでしまうと、修理費用が高くなるので、早めのオールソールをオススメします。
オールソールをするタイミングとしては、靴底に少しでも穴が開いたら、交換時期です。
その前に、気になったら交換に出すのもアリですよ。
匠ジャパンでは10種類のソールに交換することができます。

滑りにくい靴底や、雨に強い靴底など、あなたの用途に合わせて交換できますよ。
価格は11,550円から15,950円です。
オールソールをした場合、同じ料金で、かかとの交換もしてくれますよ。
ヒール 化粧直し
ヒール化粧直しとは、かかと部分の交換、修理のことです。
革底のかかと部分は地面に接触する部分の「化粧ゴム」と本底と化粧ゴムの間にある「積み上げ」の2つのパーツから構成されています。
かかとのすり減りが少ない場合は「化粧ゴム」の交換のみの化粧直し、「積み上げ」まですり減っていた場合はかかと全体の交換(ヒール交換)となります。
かかとはすり減った靴を履いていると、だらしない印象に見られてしまいますので、こまめに交換をしたほうがいいですよ。
匠ジャパンでは6種類のヒールを選ぶことができます。


価格は4,400円から、積み上げ部分も交換する場合はプラス550円になります。
その他
匠ジャパンで修理をしてくれる部分はオールソール、ヒール化粧直し以外にも、気になる部分があったら、ほぼ対応してくれます。
かかとの内側の革交換や金具交換、気になる箇所があれば気軽に相談してみましょう。
革靴の修理にかかる日数
スコッチグレインの靴を匠ジャパンに修理に出す場合、修理期間は30~70日ほどです。
混雑状況にもよりますので、気になる場合は事前に電話で聞いてみるといいですよ。
ここまで、スコッチグレインの靴の修理の出し方と、修理できる内容を説明しました。
それでは実際に私が匠ジャパンでスコッチグレインの靴を修理に出した流れを説明しますね。
あなたもスコッチグレインの靴を修理に出す際はぜひ参考にしてくださいね。
スコッチグレインの紳士靴のオールソール
今回はオールソール(靴底張替え)をします。
スコッチグレインのODESSAダブルモンクストラップです。
家から最寄り駅までの1,500歩と職場の最寄り駅から通勤先への1,400歩の往復。
私の歩数は一日約5,800歩。
一日履いたら、シューキーパーを入れ、一日休ませていました。
週に3回履いていたので、1か月の歩数は約69,600歩。
履き出しから、ちょうど一年、80万歩以上歩いたくらいに靴底はこんな感じにすり減ってきました。

雨の日にも履いていたため、靴底のすり減りは早いほうだと思います。
靴底は革でできているため、濡れてしまうと、地面との摩擦で、すり減りやすくなってしまうんです。
ヒールのすり減りはまあまあですが、まだ頑張れそうなレベルです。

ソールの芯材が削れる前に修理するのがおすすめ
匠ジャパンのスタッフの方に聞きましたが、オールソールに出すタイミングとしては、
写真のように、内部の芯材が見え始めたくらいがベストだそうです。
これ以上、履いてしまうと、芯材が削れてしまい、芯材の交換も必要になってしまうため、修理費用が余分にかかってしまいます。
靴を末永く履くためにも、適切なタイミングで修理に出しましょう。
ソールを変えたときに無料で付いてくるサービス
匠ジャパンでオールソール交換をしたときには、無料で行ってくれるサービスもあります。
- 中敷きの交換
- 靴ひもの交換
- ヒールの張替え
- ワックス仕上げ(靴磨き)
靴底がすり減るころには中敷きやヒールも摩耗している可能性が高いので、一緒に交換してくれると助かりますね。
スコッチグレインの革靴 修理後の状態をレビュー
それでは実際に匠ジャパンに郵送で修理を出した私のスコッチグレイン ダブルモンクストラップを説明しますね。
まず、匠ジャパンのホームページからオーダーシートをダウンロードして、必要箇所を記入します。

記入が終わりましたら、オーダーシートとあなたの靴を箱に入れて、匠ジャパンに郵送しましょう。
発送から数日後に匠ジャパンのスタッフからあなた宛てに電話がかかってきます。
修理箇所の確認と靴底の種類選びが終わったら、値段の確認とおおよその修理期間を教えてくれます。
今回、私は「丈夫な靴底」がいいと相談したところ、雨にも強いテクノソールをおすすめしてくれましたので
テクノソールへの交換を依頼しました。
おおよそ40~50日かかると、教えてくださいました。
靴底を交換する時の注意点
あなたのスコッチグレインの靴底が革底の場合、交換するときには注意が必要です。
靴底を「革製」から「ゴム製」に変える場合、コバのステッチ幅が変わります。
これは縫い付けの時の強度を保つためです。
匠ジャパンのスタッフさんからも、交換の際には電話で事前に説明があります。
コバのステッチ幅は遠目ではわからないですが、近くから見ると、外観のシャープさに大きく影響しますので
今のステッチ幅が好きな人は気をつけたほうがいいですよ。
電話で修理を依頼してから45日、匠ジャパンから修理完了の電話がきました。
次の日、いよいよ、修理完成した靴が到着しました。
修理費用の支払いは代引きです。

↓白い箱に入れてくれ、まるで新品のようです↓

↓箱の横には修理内容が記載された紙が貼られています↓

修理後のスコッチグレイン
↓ピカピカに磨きあがってます↓

メインの修理箇所 靴底
↓ゴム製のテクノソールへ交換しました↓

↓ヒールと中敷きも交換してくれました↓


↓コバのステッチはこうなりました↓

よく見れば、違いはわかりますが、履いてみて、自分の目線から見てもわからないくらいです。
最後に、ビフォーアフターの写真で比べてみました。
ビフォーアフター写真
甲革部分


靴底


ヒール


かかと


コバのステッチ


まとめ
スコッチグレインの靴の修理の出し方とビフォーアフターの解説でした。
スコッチグレインの靴は適切なメンテナンスをすれば、何十年も履き続けられます。
しっかりと手入れがされて、あなたの足になじんだ靴はどんな新品の靴よりも価値があります。
決してお金では買えない、「あなただけの一足」を時間をかけて作っていきましょう。
今回、修理に出した物と同じ型のご購入はこちらからどうぞ↓↓↓