お金のブロックが外れたと感じたとき

人にはそれぞれ、「お金のブロック」があるといわれていますね。

お金のブロックとは、お金を稼ぐ、使う、貯める、増やすといった行動に無意識にブレーキをかけてしまう心理的な障壁(思い込みや恐れ、罪悪感など)のことですよ。

これは「お金持ちは悪い」「お金を稼ぐのは悪いこと」といった社会的な刷り込みや、過去の経験から形成されている、非常に根深いものなんです。

特に日本は、昔から映画やドラマなどで、悪役が大体、お金持ちだったり、悪事を働いて富を得ていたりする設定が多いですよね。

そのため、「お金=汚いもの」「お金を持つこと=悪」というような無意識の思い込みを持っている人が、海外に比べて多いと私は感じています。

この、お金のブロックを外すことで、お金に対する漠然とした罪悪感が消え、お金が自分のもとに入ってくることに対して、前向きになれるんですよ。

かくいう私も、昔はかなり強固なお金のブロックを持っていましたね。

例えば、「欲しいものを買うのに、高いからと理由をつけて我慢してしまう」「自分の成長のための投資を、贅沢だと感じてしまう」といった行動が、日常茶飯事でした。

そして今も、自分では気が付いていない、無意識のブロックは必ず存在していると思っています。

だからこそ、このお金のブロックを、人生をかけてどんどん外していかなければならない、と強く意識しているんです。

そんなお金のブロックが、先日、自分の中で一つ外れたと気づいた出来事がありましたので、今回はその体験を詳しく紹介させていただきますね。

5年ぶりの海外旅行で起こった「チケット予約の大失敗」

先日、ふと思い立って、娘と二人で台湾旅行に行こうと決めたときがありました。

私としては5年ぶりの海外旅行で、計画を立てるのが本当に楽しかったんですよ。

いつものようにネットで格安航空券を検索し、フライトの時間や価格をじっくり比較しました。

最終的には、往復のフライトの時間がちょうどいい、魅力的な価格のチケットを購入したんです。

予約確定のメールも届き、これで一安心だ、と胸をなでおろしました。

さあ、次は一緒に行く娘のパスポート申請にとりかかろう、としたときです。

オンラインでパスポート申請をしている時に、ふと恐ろしい事実に気づいてしまったんですよ。

私の苗字は同じ母音が二つ入る表記なのですが、自分のパスポートの表記は、以前取得した時から「母音が一つになっている」ということを。

例えば、もし私が太田さんという苗字だとしたら、「OOTA」ではなく「OTA」という表記になっている、ということと同じなんです。

そうなんです。私は自分のパスポートの正しい表記をよく確認しないまま、予約を進めてしまっていたんですね。

予約修正不可!11万円が水の泡に?

「まあ、予約を修正すればいいか」くらいの軽いノリで、すぐに予約サイトから修正を試みようとしました。

しかし、サイトの案内に表示されていたのは、「予約の名前の修正は不可」という非情な一言でした。

一度キャンセルして再度予約が必要、とのこと。

この瞬間、血の気が引くような感覚を覚えましたね。

「なんとかなるはずだ」と思い直し、まずは航空会社に直接電話してみようと考えました。

航空会社の日本オフィスに電話したところ、私のチケットは予約サイトから発券されているため、航空会社側では一切、名前の修正を含めた操作ができないとのこと。

「早く気づいてよかったね」と、あっさりあしらわれてしまいましたよ。

次に、予約サイトに電話で問い合わせを試みたのですが、これがまた大変でした。

何度かけても「ただいま電話が大変混み合っております」というアナウンスが流れ、一向につながらない状態。

焦りや苛立ち、そして何より自分の不注意に対する後悔が、私の心の中で渦巻いていましたね。

しかし、飛行機の出発日は刻一刻と近づいています。

最終的には、しょうがなく、最初にした予約を一旦キャンセルし、再度、新しいチケットを購入したというわけなんです。

格安航空券サイトで予約したので、キャンセルした場合、残念ながら返金は無し、というルールでした。

損失11万円が「勉強代」に変わった瞬間

というわけで、二人分の航空券、合計11万円が私の元には戻ってこないことになったんです。

二人分のチケットをキャンセルし、再度同じ価格で二人分のチケットを予約しましたよ。(もちろん、今度はパスポートの名前が間違ってないか、何度もよく見てから予約しました)

昔の私だったら、この11万円を失ったことに、相当にへこんでいたかと思います。

何日もそのことを引きずり、「自分はなんてバカなんだ」「無駄遣いをしてしまった」と、自分を責め続けていたに違いありません。

しかし、その時の私が思ったことは、驚くほど冷静なものでした。

「ああ、早く気づいて本当によかったな」

「これは11万円という、二度と同じミスをしないための勉強代だな」

この二つの感情が、心の中にスッと入ってきたんです。

気づかないまま、空港に行って、「あなたの名前はパスポートと違うから乗れません」と言われ、高い当日券を買ったり、最悪旅行自体を諦めることになったりするよりかは、事前に気づいて対処できたので、ありがたかったです。

これが、私の中で何かが変わった瞬間だと感じましたね。

ブロックが外れると「恐れ」が「安心感」に変わる

この時に、ふと「自分のお金のブロックが、また一つ外れたな」と気づいたんですよ。

11万円、余計に支払うことになりましたが、この11万円は誰かを潤わせ、そのお金が巡り巡って、また形を変えて自分に戻ってくるだろう、なんて安心感が不思議とあったんです。

お金を失ったことに対する「恐れ」や「罪悪感」が、ほとんど湧いてこなかった。

損失ではなく、「未来への投資」として、ポジティブに捉えることができたのは、大きな変化でしたね。

そして、次から航空券を予約するときは、パスポート表記を隅々まで確認する、という大切な教訓を身につけることもできました。

高い授業料でしたが、今後の人生を考えれば、これは本当に安いものだと心から思えたんです。

この記事を読んでいる30代のあなたも、ぜひ一度、自分のお金のブロックについて考えてみてほしいですね。

あなた自身のお金のブロックが外れると、今回私に起きたように、ネガティブな出来事もポジティブな経験として捉えられるようになりますよ。

まずはお金の流れを止めないこと、そして、自分のための「勉強代」や「成長への投資」を惜しまないことが、ブロックを外す第一歩になるはずです。

そして、私の失敗談から学ぶこととして、航空券を予約する時は、パスポートの記載名を一文字も間違えないよう、本当に気をつけた方がいいですよ。

特に二重母音の表記には、くれぐれも注意してくださいね。

記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

第一印象を制するために役立つ自己改革のヒントは、私のサイト「ビジネスマン 40代からの自己改革」でも発信しています。

ぜひこちらもチェックしてみてくださいね。

上部へスクロール