私と両親の距離感
現在44歳の私には、77歳と78歳の両親が健在です。
実家から車で20分ほどの場所に住んでいて、兄弟の中でも一番近い位置にいます。
誕生日にはLINEでお祝いを送り、母の日や父の日には毎年お花を贈っています。
自分では「まあ、それなりに親孝行してるかな」と思っていたんですよ。
でも先日、「あ、こういう親孝行もあるんだな」と新しい気づきがあったので、今日はそれをシェアしますね。
両親と一緒に楽しむゴルフ
数年前、両親にすすめられてゴルフを始めました。
月に1回は、両親と一緒にゴルフ場でプレーしています。
これだけでも楽しい時間なんですが、その中で小さな事件がありました。
私は知り合いからもらったクラブセットを使っていたのですが、それがどうやら私には合っていなかったんです。
「まずはドライバーだけでも買い替えよう」となり、両親おすすめのショップへ行きました。
店員さんにスウィングを見てもらいながら、いくつかクラブを試したところ、どれも今のより断然使いやすい。
すると会話の流れで「セットで買った方がお得ですよ」と言われ…。
まさかの35万円のクラブセット
当初はドライバー1本、3〜5万円の買い物で済ませるつもりだったんです。
ところが、流れるようにクラブセットの話に。
両親もセットを見ながら「これなんかいいんじゃない?」と、気持ちは完全に買うモード。
クラブセットの値段は、9本で35万円。
想定の何倍もの金額に、内心「いやこれは無理…」と尻込みしていました。
「ドライバーだけ買うつもりだったから、ちょっと予算が…」と弱気な私。
すると、母がスパッと一言。
「あなた稼いでるんだから、いいじゃない」
これを言われたら、もう逃げられません。
「わかりました。買います」と腹をくくりました。
父の変化に気づいたとき
私の父は、昔からお金にはとても厳しい人でした。
私が結婚して子どもが生まれた後でも、「貯金しろ」「無駄遣いするな」と、よく言われていました。
そんな父が、この日はまるで別人。
35万円のクラブセットを前にしても、「買えるだろ?」くらいの軽いテンションなんです。
その瞬間、ふと気づいたんです。
「あぁ、これが親孝行のひとつなんだな」って。
稼げるようになった姿を見せることも親孝行
親は、子どもが困っている姿よりも、しっかり自立して生活している姿の方が嬉しいんですよね。
職場で昇進し、家計も安定していて、将来の心配をかけなくなった。
その安心感があるからこそ、父も母も「買えば?」と言えたのだと思います。
もしここで私が
「今月ピンチなんだよ…」
「お金がないから無理」
なんて言っていたら、そっちの方が親としては辛いですよね。
だから、高い買い物を即決できる自分を見せることも、実は立派な親孝行なんだなと改めて思いました。
親孝行のヒントは、未来の自分の姿にある
私にも息子がいます。
彼が40代になった頃、どんな姿を見られたら嬉しいだろう?
そう考えると、親孝行のかたちはもっともっと見えてきますね。
一緒に過ごす時間、言葉、気遣い、そして姿勢。
どれも親孝行なんですよね。
というわけで、親孝行には、単に物を贈る以外にも、精神的な安心感を贈るという色々なかたちがあるんだと気づいた、というお話でした。
記事を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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