ビジネスマンにとってスーツは戦闘服です。
仕事のデキるビジネスマンにヨレヨレのスーツを着ている人はいません。
自分が着るスーツにも目を配れる人は部下や顧客にも心配りができるんです。
着るスーツ、着こなしであなたの第一印象が決まります。
仕事がデキるビジネスマンに見られるためにもパリッとしたスーツを着ることが重要です。
ただ、スーツも消耗品である以上、劣化はしていきます。
毎シーズン、スーツを新調するわけにもいかないですよね。
あなたのスーツも決して安いものではないはずですので、なるべくなら長持ちさせたい、と思いますよね。
メンテナンスの行き届いたスーツはあなたの第一印象にも影響しますし、お財布にも優しいはずです。
そこで今回はビジネスマンであるあなたのスーツを長持ちさせるメンテナンス方法を紹介します。
スーツは適切なメンテナンスをすれば2倍は長持ちします。
最後まで確認してくださいね。
仕事中もスーツに気を使うべき
スーツは日々のメンテナンスも大事ですが、「スーツを痛めない」ように気を使うことも重要です。
みなさん、知らず知らずのうちにスーツを痛めてしまっていることが多いんです。
日常のふとした気遣いであなたのスーツの寿命が長くなります。
ぜひ、チェックしてください。
スーツを痛めないために気づかうこと
- スーツを着る頻度
- クリーニングの正しい頻度
- オフィスにいる時
- 車に乗る時
ひとつずつ、説明しますね。
スーツを着る頻度
一日着たスーツは二日は休めましょう。
じつはスーツは、1日着ただけでもダメージを受けてしまいます。
人間のカラダは体温を調節するために、本人が気づかないうちに汗をかき、皮膚から水分を蒸発させています。
その汗をワイシャツが吸い、そのワイシャツと接触することでスーツの生地が汗を吸収してしまうんです。
上質なスーツはウールなどの天然素材からできています。
その生地素材に汗が染み込み、さらにホコリが付着して雑菌が繁殖してしまいます。
そして、雑菌が繁殖すると、色あせやシミ、臭いの原因になってしまいます。
冬でも人間は知らずに汗をかいているので油断してはいけませんよ。
一日着たスーツは2日以上、休ませておくことで生地に染み込んだ水分が蒸発しダメージの蓄積を防ぐことができます。
月曜日から金曜日まで、3着あれば着回せますよ。
クリーニングの正しい頻度
スーツはクリーニングに出しすぎてもよくありません。
ウールなどの天然素材の油分が失われてしまうためです。
生地から油分がなくなると風合いやツヤが失われてしまい、テカテカの化学繊維のようなスーツになってしまいます。
では、どれくらいの頻度でクリーニングに出せばいいのか、説明しますね。
スーツのクリーニング頻度は季節によって異なります。
3着でローテーションする場合、たくさん汗をかく夏場は3週間に1回程度がスーツをクリーニングに出す目安です。
発汗量が少ない冬場は1シーズンに1回程度で大丈夫です。
春、秋は5週間に1回くらいでいいでしょう。
ワークスタイルや体質によってもスーツのクリーニング頻度は変わります。
外回りの営業マンの方は、エアコンが効いたオフィス内で働く方よりもクリーニング頻度は多くなりがちです。
また、汗をかきやすい体質の方はスーツの疲れ具合をみて、もう少し頻度を多くしてもいいでしょう。
オフィスにいる時
オフィス内でジャケットを脱いでいる時はジャケットをハンガーにかけましょう。
よく、椅子の背もたれにジャケットをかけている人がいますよね。
これは、ジャケットの型くずれの原因になってしまいますので絶対にNGです。
肩回り、襟元のシルエットが崩れてしまい、あなたがだらしない印象になってしまいますよ。
ハンガーをかける場所がない、という場合にはチェアハンガーを使いましょう。
こちらは、どんな椅子にも取り付けることができるチェアハンガーです↓↓
あなたの椅子にも取り付けてみてくださいね。
車に乗る時
仕事で車を運転する方も多いのではないでしょうか。
車に乗る時に気をつけたいのは「ジャケットのシワ」と「スラックスの日焼け」です。
ひとつずつ説明しますね。
車に乗る時、可能であればジャケットは脱いだほうがいいです。
ジャケットを着たまま、車に乗ると自分のベルトと背もたれが圧着し、ジャケットの腰部分にシワがついてしまいます。
また、シートベルトの摩擦により、右肩だけテカリが出てしまいます。
車に乗る時はジャケットを車用のチェアハンガーにかけるのが理想です。
こちらはオススメの車載用ハンガーです↓↓
殆どの車に取り付けできますし、ハンガーを外せば、カバンをかけるフックとしても使えます。
ハンガーを後部座席の取っ手にかける方法もありますが、その際はジャケットの日焼けに注意しましょう。
ジャケットを畳んで後部座席に置くのもありですよ。
職業柄、運転中にジャケットを脱げない人も多いかと思います。
その場合はジャケットについたシワを伸ばす方法がありますので、後で説明しますね。
車の運転中に気をつけるべき点、二つ目は「スラックス」の日焼けです。
運転中、スラックスの太もも部分には常に日が当たります。
太ももだけ日に焼けてしまい、色あせてしまうんです。
色あせしたスラックスを履いていると、ジャケットを着たときに色の差が目立ってしまい
みすぼらしい印象になってしまいます。
運転中はハンカチを広げて太ももにかけると、スラックスの日焼け防止になりますよ。
以上、スーツを痛めないように仕事中に気をつけるべき点を説明しました。
この点に気を付けるだけでも、スーツの寿命を延ばすことができます。
なによりも、自分の持ち物を大切にすることはデキるビジネスマンの必須スキルです。
できることから実践していってくださいね。
いよいよ、スーツを着た後のメンテナンス方法を説明しますね。
これをやるだけで、あなたのスーツが長持ちしますし、あなたの第一印象もよくなります。
とても簡単なので、ぜひチェックしてくださいね。
スーツ着用後にするべき4つのお手入れ
- ブラッシング
- シワ取り
- ハンガーにかける
- 風通しのいい場所に保管
ひとつずつ説明しますね。
ブラッシング
スーツのメンテナンスで一番大事なのはブラッシングです。
一日着たスーツには花粉やホコリ、見えない汚れが付着しています。
その汚れをブラッシングをすることで取り除くことができるんです。
また、ブラッシングをすることで潰れた繊維が起き、流れが整うので毛玉やテカリの防止にもなります。
スーツ用のブラシには馬毛と豚毛がありますが、馬毛のものを選びましょう。
馬毛のほうが豚毛より柔らかく、カシミアなどの繊細な生地にも使えます。
幅広い生地に対応しているブラシといえます。
あなたのスーツの寿命を長持ちさせる、オススメの馬毛ブラシはこちらです↓↓
末永く使える国産の一品ですよ。
次に、具体的にスーツのブラッシング方法について説明しますね。
コツをつかめば簡単にできますよ。
ブラッシングの方法
ジャケットをハンガーに吊るします。
ブラシを生地に垂直に軽くあて、下から上にブラッシングします。
下から上にブラッシングすることで繊維を逆立たせます。
その後、上から下にブラッシングします。
上から下にブラッシングすることで、逆立った繊維が元通りの流れに整います。
忙しいときは「上から下」だけでもいいですが、正しい手順は最低でも3回に1回は必要です。
まずは前見頃、袖から
次にラペル(襟)の表と裏をかけます。
ラペルの折り目と裏はホコリが溜まりやすいです。
見えない部分だからといって手を抜かずにブラッシングしましょう。
腰ポケット
フラップの裏側もかけましょう
背中全体をかけて終了です。
ジャケットの次はスラックスです。
スラックスはスラックス専用ハンガーに吊るしましょう。
裾からウエストにかけて、上から下へブラッシングします。
その後、下から上へブラッシングします。
ダブルの裾の場合、折り目の内側にホコリが溜まりやすいです。
折り目の内側もブラッシングしましょう。
以上、スーツのブラッシング方法を説明しました。
ブラッシングの頻度は「毎回」です。
この作業があなたのスーツの寿命を格段に長くします。
慣れれば2~3分でできるようになりますよ。
シワ取り
着用後のスーツのお手入れ、二つ目は「シワ取り」です。
一日着たスーツは腰元、膝裏を中心にシワがついています。
シワを放置したまま着てしまうと、深いシワになり、ホコリも溜まりやすくなってしまいます。
このシワを伸ばすことで次回着る時にも、新鮮なスーツを着ることができます。
シワをとる時に、スーツにアイロンをあてようなんて思ってないですよね?
ワイシャツのシワはアイロンで伸ばせますが、スーツのシワはアイロンをあててはいけません。
アイロンの高熱により、繊維が傷んでしまい、テカテカになってしまうからです。
天然繊維でできているスーツのシワを取る方法はいくつかあります。
かける費用に効果が比例しているんです。
では、具体的にスーツを痛めないシワ取り方法を説明しますね。
- シワ部分に霧吹きをあててハンガーに吊るす
- 浴室に吊るす
- シワ取りスプレーを使う
- 衣類スチーマーを使う
ひとつずつ、説明しますね。
シワ部分に霧吹きをあててハンガーに吊るす
スーツをハンガーにかけ、シワになっている部分から30㎝くらい離して霧吹きをかけます。
あとは、風通しのいい場所で陰干しするだけです。
霧吹きの水は40度くらいのぬるま湯にすると、効き目が増しますよ。
スラックスの場合はスラックスハンガーにかけると、スラックス自体の重さでシワが伸びやすくなります。
浴室に吊るす
家に霧吹きがない人、出張先の時などは「浴室に吊るす」方法もあります。
入浴したあとの浴室にスーツをハンガーにかけて30分ほど吊るします。
あとは、風通しのいい場所に陰干しするだけです。
浴室内の蒸気がスーツ全体に行きわたり、生地が膨張することでシワが伸びるんです。
スーツについた匂いもとることができます。
出張の時など外泊の際にはこの方法がいいでしょう。
シワ取りスプレーを使う
霧吹きより効果的な方法は「シワ取りスプレー」です。
スーツのシワ部分にスプレーを吹きかけ、シワを手で伸ばします。
ハンガーにかけて乾いたら、シワがとれています。
シワ取りスプレーには殺菌、防臭効果もありますのでシワをとるだけでなく、あなたのスーツを衛生的に保ってくれますよ。
こちらはオススメのシワ取りスプレーです↓↓
携帯用もありますのでカバンに入れておいても邪魔にはなりませんよ↓↓
衣類スチーマーを使う
スーツをハンガーにかけ、シワの部分にスチーマーで蒸気をあてます。
熱を含んだ蒸気をあてることで繊維が膨張し、シワが伸びるというわけです。
専用スチーマーもありますし、アイロン兼用のスチーマーもあります。
あなたの用途に合わせて選んでくださいね。
こちらはスーツのシワ取りにオススメのスチーマーです↓↓
コンパクトサイズなので出張にも持って行けますよ。
以上、スーツのシワ取り方法の説明でした。
基本的にはすべて、ハンガーにかけて行うことが大切です。
スーツ着用後にするべき4つのお手入れ、3つ目を説明しますね。
とても簡単ですが、スーツを長持ちさせるためには大事なことなので、チェックしてみてください。
脱いだらすぐにハンガーにかける
帰宅後、スーツはすぐにハンガーにかけましょう。
すぐにご飯を食べるときなど、椅子にジャケットをかけたりしていませんか?
帰宅後はブラッシング、シワ取りも必要ですが、まずはハンガーにかけましょう。
ハンガーの選び方
ハンガーは大きくわけると木製とプラスチック製があります。
スーツをかけるのは湿気を吸ってくれる木製を選びましょう。
ハンガーをかける際はジャケットのサイズに合ったハンガーを選ぶことが大事です。
ジャケットの背面、両肩の長さから2~4㎝引いた長さが適正サイズです。
ジャケットの肩の丸みを崩さないためにも、肩先は3~4cmの厚みのあるものを選びましょう。
クリーニング後にかけてある針金のハンガー等、細いハンガーは絶対にNGです。
こちらはスーツの型崩れを防いでくれるオススメのハンガーです↓↓
無垢材を使用し、高級感もありますよ。
スラックスは専用ハンガーにかけたほうがいいですよ。
半分に折った状態でかけるハンガーもありますが、折りシワがつきやすいので吊り式ハンガーがおすすめです。
ウエストの自重でスラックスの折り目を保つことができます。
スーツを適切なハンガーにかけることで、型崩れを防ぎ、いつもあなたをカッコよく見せてくれることでしょう。
こちらはオススメのスラックス用ハンガーです↓↓
ハンガー同志で重ねられるのでクローゼットの幅を取りません。
そして、最後のお手入れを説明しますね。
クローゼットにしまう
スーツ着用後にするべき4つのお手入れ、4つ目は「 風通しのいい場所に保管」することです。
着用後にスーツをハンガーにかけ、ブラッシング、シワ取りを終えたら、風通しのいい場所に保管しましょう。
クローゼットにしまう方がほとんどなので、適切なクローゼットでの保管方法を説明しますね。
まずは、型崩れを防ぐため、スーツのポケットに入っているものは全て取り出しましょう。
スーツ同志がくっつかないように、2~3cmは間隔を空けてかけます。
そうすることで風通りがよくなり、虫食い、カビを防ぐことができます。
スーツは全て均一方向にかけましょう。
ハンガーは前に沿う形になっているため、均一方向にかけないと、スーツの襟裏、もしくは肩先同志が当たってしまい、すれの原因になってしまいます。
クローゼットの扉は一日に30分以上は開放しましょう。
定期的に開けることでクローゼット内の通風、除湿になります。
以上、スーツ着用後にするべき4つのお手入れの説明でした。
まとめ
スーツは「生き物」です。
毎日の適切なお手入れ次第で寿命を伸ばすことができます。
お手入れの行き届いたスーツはあなたの第一印象をよく見せることができます。
自分の持ち物に気を配れない人は他人にも気を配れません。
部下から信頼を得るためにも、まずは自分の持ち物に気を使うことが大事ですね。
今回紹介したスーツのお手入れ方法は直ぐに簡単なのですぐに始められます。
あなたもスーツのお手入れをして一流のビジネスマンになりましょう。